『医道の日本』2020年6月号*Instagram Image

『医道の日本』2020年6月号の特別企画「経絡治療オンライン座談会2020 前編」読了。この特別企画は、「「ツボの選び方」の向こう側」と題された巻頭企画の一部である。

今では多数の経絡治療勉強会、研修会が存在するが、最初は一つだった。そして、その学術誌として誕生した『医道の日本』。来月で一旦毎月の発刊を終える『医道の日本』の原点回帰のような企画であると感じている。

岡部系と井上系というまったく真逆の経絡治療となった現在、私もその末席を汚す者として興味深く拝読した。
岡部系は肉親に経絡治療の大家をお持ちの先生が2名ほどおられ、経絡治療が出来た頃のお話を実際聞かれた立場で語っておられたのが印象的だった。岡部系にはそもそもいくつかの派閥が存在し、その筆頭となられている有名な先生方がそれぞれに経絡治療を発展させてきたようである。
一方、井上系は理詰めで鍼灸を行おうとしてきた。経験や指先の感覚を重視したがる業界の中では異端だと思われる。自分の勘に頼らない治療法は、言葉で構築されるため他人との共有が容易である。

今回は地ならしという側面を窺わせる内容だったが、つばぜり合いは感じられた。後編がとても楽しみである。

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『医道の日本』2020年6月号

from @hariyaiwata.
何気ない日常を撮ってみよう!というコンセプトで、主にiPhoneで撮影しています。

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